2025年10月28日
とらまる人形劇団「りょう太と鬼の子キバ」のお話を観ました💞



今年も、とらまる人形劇団の方に来ていただき、心温まるお話を見せていただきました。鬼が出てくるお話で、始まる前は、ドキドキしている子どもたちもいましたが、愛嬌のある鬼の子と大きいけれど心優しい鬼のお父さんに子どもたちも、職員も夢中になって見ることができました。このお話は、土佐の民謡『海に沈んだ鬼』のお話です。
土佐の久礼(くれ)、今の四国の高知に伝わる昔話です。カツオやイワシなど海の幸に恵まれた漁村の村のお話です。昔は、人間と鬼は離れ離れに住んでおり、鬼は洞窟の中で暮らしていました。人間は、鬼が暴れないように、海でとれたお魚をお供えしていました。

今日、捕れたカツオをお供えしましょう。

どんなお話なのか、興味津々です。

鬼のお父さんに、びっくりしましたが、やさしい鬼に親しみが持てます。

今日の、おかずは「刺身」と「カツオのたたき」です💞大きな体にピンクのエプロン。笑みがこぼれました。

鬼も箸を使ってお魚を食べます。
「おいしー💞」本当に、おいしそうです。

ある日、高台で、お墓参りをしているりょう太に出会います。嵐の高波に両親がさらわれたことを知ります。



鬼の子は、『タカナミ』が何かわからず、お父さんに聞きます。「嵐の時に来る波のこと」とりょう太のことを思い出し、人里に下りていきます。鬼の子が高台に行くとりょう太似合うことができました。そこで、りょう太は鬼の子に名前がないことを知ると、きらりと光るキバを見て、『キバ』と名付けてくれました。二人は仲良くなり、一緒に魚釣りに出かけ、なかよしになりました。でも、鬼のお父さんは、りょう太と友達になったことを知ると、ひどく怒ってしまいます。



ある日、嵐がやってきました。キバは、「たいへんだ!」と叫び飛び出そうとします。鬼のお父さんは、キバを引き留め、金棒をつかむと、浜辺に向かって山を下り始めます。キバもあわてて後を追います。キバは、りょう太の村に高波が来ることを防ぎたいと思っていました。海に向かったキバと鬼のお父さんは、村人に高台に逃げるように伝えます。



鬼のお父さんは、岩に金棒を差し込むと海の中に入っていきます。キバもお父さんの肩に乗って海に向かっていきます。高波の中、鬼の親子は一体どうなってしまうんでしょうか。荒れ狂う波に足を取られながら、鬼のお父さんは、倒れてしまいます。最後まで、キバをおぼれさせないよう支え、力尽きて海に沈んでいきました。二人は高波を防ぐことができ村人を守ることができました。ました。そして、二人は岩となり、その岩が今でも防波堤の役割をしているそうです。鬼のお父さんが、キバを思う愛情の大きさ、久礼を救った鬼の心の優しさが伝えられたお話でした。



今では、土佐十景の一つ「双名島(ふたなじま)」の町のシンボルとなり、「烏帽子岩(えぼしいわ)」と言われていて、鬼が人を助けようと、岩を運んできたと伝えられています。久礼(くれ)の漁師たちは、この島の守り神として信仰しているとのことです。。



音楽を操作しながら人形や背景を、たった2人で見せてくれた人形劇に、子どもたちも先生も感動しました。子どもに感想を聞いてみると、「人形劇は楽しかったです。」「二人技がすごかった。」と教えてくれました。

みかん組🍊「人形の動きが面白かった💞」

めろん組🍈「本当のはなしなの?」と驚いていました。
毎年、心温まる人形劇をして楽しませてくれています。人形の動きにひきつけられるばかりでなく、背景の展開や、音楽とすべてに興味をもって見ることができます。今回は、鬼が出るので子どもたちが怖がらないかととらまる人劇団の方も心配してくださっていましたが、やさしいお話だったので、小さい子どもたちも興味を持って観ることができました。楽しいひと時をありがとうございました。


